日本描画テスト・描画療法学会第30回大会

開催案内

日時
2020年11月28日(土)・29日(日)
会場
佛教大学紫野キャンパス
大会運営
日本描画テスト・描画療法学会第30回大会運営委員会
〒603-8301 京都市北区紫野北花ノ坊町96
佛教大学教育学部臨床心理学科松瀬研究室気付
E-mail: byoga30@bukkyo-u.ac.jp ※@を半角に置き換えてください。

プログラム

11月28日(土) 午前

【認定描画療法士研修会 基礎コース(NK①②)】

NK① 10:00 ~ 11:00 描画による支援の基礎と職業倫理
生地 新(北里大学大学院)
NK② 11:10 ~ 12:10 心理アセスメントの基礎
寺嶋繁典(関西大学)

心理アセスメントとは、心理学的な手段を用いてクライエントのパーソナリティや、クライエントの抱えている課題を理解し、支援のための有効な方法を見出すという重要な役割を有している。アセスメントの場面では、生物・心理・社会に関わる情報を科学的観点から広く収集する必要がある。主な情報源は面接や行動観察、心理テスト、医学的所見などである。本研修では、心理アセスメントの過程を紹介しつつ、各情報源から得られる情報の性質と、これらの情報を統合した心理学的報告書の作成などについて理解を深める。

【ワークショップ(W1~W4)】

W1 10:00 ~ 12:30 関係作りの描画法入門
馬場史津(中京大学)

「描画テスト」は作品から描き手のパーソナリティを理解することに重点があります。一方で「描画療法」の技法の中には、描画を通じてそっと寄り添ったり、ちょっと困らせたり、遊びの中で描き手と援助者が関係を始めることを目的とするものがあります。今回のWSでは交互色彩分割法の実習を通じて、援助者・描き手双方の心の動きに焦点をあて、描画法を通した関係づくりを体験してみたいと思います。

W2 10:00 ~ 12:30 自分のイメージと大切なもののイメージ
―ラカンの精神分析とイマージュ論―
新宮一成(奈良大学)
W3 10:00 ~ 12:30 バウムテスト入門
中島ナオミ(元関西福祉科学大学)

カール・コッホによって体系化されたバウムテストは、幼児から高齢者を対象に臨床のみならず教育・司法・産業領域などで広く利用されています。ワークショップでは、バウムテストの実施から解釈までのプロセスにおける主要な留意点について、多くのバウム事例を提示しながらお話したいと思います。

(参考文献)
・コッホ著/岸本・中島・宮崎訳(2010)『バウムテスト第3版』(誠信書房)
・中島ナオミ著(2016)『バウムテストを読み解く』(誠信書房)

W4 10:00 ~ 12:30 動的家族画と動的学校画の実施と臨床活用―理論から臨床までー
橋本秀美(跡見学園女子大学)

バーンズとカウフマン(1970,1972)により,人物画や家族画に動的要素を加味した動的家族画(KFD)が確立され,静的なものに力動性が加わり,質・量ともに獲得情報が増加し,多義的な臨床的知見が得られる新しい次元の描画法となった。さらに,ノフとプラウト(1985)が,動的家族・学校描画システム法を開発した。これらの描画法は,自分自身のこと及び家族や学校の問題を語ることが難しい学校臨床だけでなく,成人の臨床にも有用に活用されている。本WS では,KFDとKSDの技法及び分析指標を紹介し,アセスメントから治療まで、様々な臨床に用いられた描画とその事例も紹介する。実践に役立つ技法と臨床描画の解釈や分析を提供したい。

11月28日(土) 午後

【認定描画療法士研修会 基礎コース(NK③④⑤)】

NK③ 13:20 ~ 14:20 心理面接の基礎
鈴江 毅(静岡大学)
NK④ 14:25 ~ 15:25 描画による心理アセスメントの基礎
香川 香(関西大学)

描画テストは、絵という非言語的媒体を用いて、言葉では十分にあらわせない心の状態をとらえることができる貴重なツールです。臨床現場において、描画テストを活用して的確な心理アセスメントを行うためには、描画テストの適用範囲や、実施法、解釈法について習熟している必要があります。本講義では、描画テストの概要と実施および解釈における留意点について解説し、心理アセスメントにおいて、描画テストを活用する意義を検討したいと思います。

NK⑤ 15:30 ~ 16:30 描画による心理面接の基礎
寺沢英理子(長野大学)

最初に心理面接全般について簡単に概観し、心理面接に描画を用いる意味についてお話していきます。描画療法の実際を学ぶことは、心理面接の基本やコツを可視化した形で振り返ることにもなります。たとえば、クライエントを大切にするというような基本的なことも、非常に具体的なセラピストの働きとして目に見えるものとなります。したがって、特に初学者の方が描画療法を学ぶことは、心理面接の基礎を理解し身に着けていくこと全般に役立つものとなると思います。

【ワークショップ(W5~W8)】

W5 14:00 ~ 16:30 神経発達障害児・者への臨床描画の活用
木谷秀勝(山口大学)

神経発達障害児者への臨床描画の活用
「自分らしく生きる」ことへの理解と支援を中心に

神経発達障害児者に臨床描画を適用する場合、従来は「障害」の程度を中心にしたアセスメントであり、精神力動的な視点から解釈を進める傾向が強かったことは確かです。ところが、近年の当事者が語る「豊かだからこそ、傷つきやすい心の世界」への理解とともに、障害特性を抱えながらも「自分らしく生きる」姿とそこから生じる葛藤への理解が重要であることがわかってきました。そこで、今回は、多くの神経発達障害児者(特に、自閉症スペクトラム障害)の事例を紹介しながら検討を深めます。

W6 14:00 ~ 16:30 高齢者(認知症)への描画の活用 ―第2講―
小海宏之(花園大学)

わが国は超高齢化社会を迎え,それにともなう認知症高齢者の増加が社会問題になりつつあり,とくに認知症高齢者に対する適切なケアを行うためには,詳細で正確な心理アセスメントを行うことが重要となる。そこで,高齢者とくに認知症者への描画の活用について,神経心理学的アセスメントおよび臨床心理学的アセスメントの双方を俯瞰して概説し,随時,各検査を体験してもらいながら,脳機能を含めた解釈法について考える機会としたい。

W7 14:00 ~ 16:30 描画体験から考えるバウムテスト解釈
奥田 亮(大阪樟蔭女子大学)

バウムテストをどのように解釈するか、については様々な立場がありますが、バウムの描き始めや幹、樹冠、根など、各部を描いている時に、それぞれどのような体験が起こっているのかについて、一定の理解や視点を持っておくことは、描画者のアセスメントに深みをもたらします。このワークショップでは、そのようなバウムテストの追体験的理解について、実際に描画することも交えながら、お話したいと思います。

W8 14:00 ~ 16:30 現代の思春期・青年期にみられるS-HTPの描画特徴
纐纈千晶(東海学院大学)

シンポジウム

11月28日(土) 16:50~18:20
テーマ 「 臨床イメージの働き 」
松瀬喜治(佛教大学教育学部臨床心理学科教授)

「投映法からみる臨床イメージの働き」

臨床イメージとは「生身の人と人との間に繋がりとしてある関係性を前提としてお互いに影響し合う創造的なエネルギーを掻き立ててくる心像である」と藤原勝紀(2002)は、定義している。今回のシンポジウムでは、このようなクライエントとセラピストの間に生起する臨床イメージの働きを、心身症、自己愛性人格障害等のクライエントとの心理臨床の実際から、その有用性の例証を試みたい。

大会運営委員会
佛教大学教育学部臨床心理学科松瀬研究室気付
〒603-8301 京都市北区紫野北花ノ坊町96
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